令和8(2026)年度の科研費の変更等について
3月18日に令和8(2026)年度の科研費の変更等について、公募スケジュールとともに、挑戦的研究および学術変革領域の改善が発表された。
1,公募スケジュール:基盤研究(A, B, C)、若手研究、挑戦的研究などは9月17日(木曜日)が締め切り日である。審査結果の発表が基盤研究(A, B, C)と若手研究は令和9年2月26日(金曜日)である。挑戦的研究は「事前選考」の発表が2月下旬、審査結果の発表が6月30日(火曜日)である。
2,挑戦的研究(開拓・萌芽)の改善として、3つの改善案が示された。
① 挑戦的研究(萌芽)と基盤研究(C)の重複制限緩和:これまでは重複制限で同時に応募出来なかったが、令和9年度から39歳以下の若手研究者に限って挑戦的研究(萌芽)と基盤研究(C)の重複応募が可能となり、同時に採択された場合は両方を受給できる。発表では「対象範囲を検討していく」と書かれているので、今後はさらに年齢制限が上がっていくものと思われる。
②挑戦的研究(開拓)の審査方式が「2段階書面審査」となる予定である。
③挑戦的研究(萌芽)から挑戦的研究(開拓)への接続強化(予定):過去に採択された挑戦的研究(萌芽)からの発展性が確認できるようにするのと、挑戦的研究(萌芽)の最終年度前年度に挑戦的研究(開拓)新たに応募できる「研究計画最終年度前年度応募」が導入される。
3,学術変革領域(A・B)の改善として、3つの改善案が示された。
①学術変革領域(B)の領域代表者の年齢上限の引き上げ:領域代表者の年齢上限がこれまでの45歳以下から、49歳以下に引き上げられる。
②学術変革領域(A・B)の領域構成で「45歳以下を代表とする計画研究を2課題以上含むこと」としている年齢要件の引き上げ:年齢要件がこれまでの45歳以下から、49歳以下へ引き上げられた。
③学術変革領域(B)の公募・審査において「過去の採択研究課題からの発展性」が確認できるようになる。ただし「過去の採択研究課題」といっても「挑戦的研究(萌芽・開拓)」および「創発的研究支援事業」が対象である。
その他の変更点として、
3,学術変革領域(B)および基盤研究(S)が基金化される。
4,国際・若手支援強化枠で採択された研究課題のうち、令和11(2029)年度が研究計画最終年度にあたる研究課題について、延長申請期限が令和12(2030)年3月1日(従来は令和12年2月1日)までの1ヶ月の延長となる。
以上が令和8年度の変更点である。これらのなかで2の挑戦的研究の改善がもっとも影響が大きいと思われる。令和8年度の応募開始までは、あと4ヶ月である。応募予定の方は今から準備しておくのが良いだろう。